なかがわ STAFF BLOG

娘に学ぶ新しい子育てアプローチ

「パパお願いね!」そう託してくれた次女のはいちゃん。

 

僕は生後9ヶ月で次女を亡くした経験があります。

 

彼女から“体と心のケアを融合させたアプローチ”が重要だと学びました。

 

それを多くの人に届けたいと思って活動しています。

 

妊娠の不安

僕と妻が39歳の時に我が家の3人目の子どもとしてお腹に宿った。

 

当時、今もだけど、あん摩マッサージ指圧師として活動していました。

 

主に肢体不自由の障がいを持ったお子さんに訪問マッサージを提供していました。

 

また店舗では、産前産後のママに体の痛みを和らげ、産前の身体に戻す施術を提供していました。

 

妻の妊娠中、検診に行くたびにワクワクしていたけれど、3回目の検診で心臓の弁が見つからないことや、心臓に穴があるかもしれないという話が出てきた。

 

「ちょっと心配だけど、念のため検査してもらおう」くらいの気持ちだったけど、大学病院での検査結果は思いのほか重かった。

 

心臓だけでなく、体の成長や指、背骨の異常、性別も生まれてこないとわからないと聞かされた。

 

障がい児を患者さんに持つ僕には病名がある程度わかっていた。

 

出産までの日々は、とにかく前向きでいようと努めたものの、お腹の中で亡くなるかもしれない不安がずっとつきまとっていた。

 

小さな命

お陰様で、娘は帝王切開で産まれ、NICU(新生児集中治療室)に入りました。

 

娘には「はいね」と名付けて、はいちゃんと呼んでいました。

 

名前の由来は、お姉ちゃんとお兄ちゃんが通っていた幼稚園がきっかけ。

 

先生が園児たちに「Hi!」と明るく声をかけていた様子から、「誰にでも愛され、自然とみんなから『Hi!』と声をかけてもらい温かく迎えてもらえますように」という願いを込めたんです。

 

はいちゃんは小さな体でたくさんの病気を抱えていたけれど、本当にかわいかった。

 

はいちゃんは生まれてから6ヶ月間入院していました。

 

この間、妻は母乳を一生懸命 搾乳してくれていました。

 

はいちゃんは自分で飲むことができなかったから、鼻に通したチューブを使って胃まで届けるしかなかった。

 

母乳を冷凍して、飲むタイミングで解凍して与えるんです。

 

妻も痛みに耐えながら頑張っていたけど、途中に母乳アレルギーの疑いがあって、母乳を与えることができなくなってしまった。

 

冷凍庫がいっぱいになってきて、せっかく搾乳した母乳を捨てなければならないこともあった。

 

病院でも看護師さんが「いっぱいなので捨てました」と普通に言うのを聞くのが辛かったな。

 

「せっかく頑張ったのに…」と感じることが何度もあって、そのたびに胸が締め付けられた。

妻はもっと辛かっただろうな。

 

介護から子育て

6ヶ月の入院生活からやっと自宅で過ごせるようになったはいちゃん。

 

退院して3日目にはまた入院することになって、この時は妻と二人で反省した。

 

あとから思えば、はいちゃんが気付かせてくれたのかもしれない。

 

僕も妻もはいちゃんのお世話を完璧にしないといけないと思っていた。

 

その考えが家の雰囲気を淀ませていた。

 

子ども達もその異変に気付いていたと思う。

 

そこに一番に反応したのがはいちゃんだったのかな。

 

僕たちがやっていたのは、はいちゃんの「介護」で「子育て」をしていなかった。

 

これに気付くことができて、体はしんどかったけど楽しく過ごすことができた。

別れと再生

はいちゃんは生後9ヶ月の命だった。

 

体調を崩し、入院が決まり、準備をしている最中に病院から急変したと連絡があった。

 

僕たちが到着するまで先生たちは心臓マッサージを続けてくれていた。

 

最後はママの抱っこで息を引き取った。

 

はいちゃんが亡くなり葬儀までの間、短時間でどんどん変化していく顔がめちゃくちゃ可愛く愛おしく思えた。

 

不謹慎ですが、コロナのお陰で学校が休みになった時、少しでも長くはいちゃんと過ごせた時間でした。

 

最後も家族で送ることができた。

 

けど、葬儀の後は、僕の心の中は真っ暗でした。

 

悲しみや後悔、そしてどうしてこんなことが起こったのかという疑問が渦巻いていました。

 

ある程度時間が解決してくれた部分もあり、少しずつ心の余裕ができていきました。

 

今までの生活の中で得た経験、娘がいてくれたことの意味を考えるようになったんです。

 

そこから、自分が何のために生きているのかを見つめ直しました。

 

ふと、占いの勉強に興味を持つようになり、それが僕に新しい視点を与えてくれました。

 

占いとの出会い

最初は占いなんて信じていなかったけど、SNSで流れてきた「八百万の神 開運暦」という広告がきっかけで受けてみることにしました。

 

一時ははいちゃんを救ってくれなかった神様を恨みましたが、結局は自然に宿る神様に救われることになるのです。

 

この勉強を通じて、占いはただの未来を予測するものではなく、自分自身を知るための道具だということに気づいたんです。

 

特に、自分が「人の役に立つことをしろ」と父から教えられて育ったことが、実際にどう意味を持つのかも考えさせられました。

 

はいちゃんも、たった9ヶ月の命だったけれど、幸せになるために生まれてきたんだと思うようになりました。

 

そして、占いの学びを通じて、はいちゃんの運命を振り返ることができたんです。

 

亡くなった はいちゃんがどんなことを考えていたのか、どんな性格だったのか、どんな子に育っていったのかを鑑定したんです。

 

鑑定結果

生年月日からこの世に生まれた全ての人に与えられる数字を導き出します。

 

例えばスポーツの背番号をイメージしてもらうとわかりやすいです。

 

選手の背番号を見ればポジションがわかったり名前までわかりますよね。

 

2019年7月31日生まれのはいちゃんの背番号は6番。

 

この数字を読み解くと、はいちゃんはグループの中心になる存在。

 

言うならば王様、女王様ですね。

 

家族の中でも中心になっていたのは、単に赤ちゃんだから、病気を持っているからではなく、中心になるべくして生まれてきたことがわかりました。

 

中心にいて決していばる女王様ではなく、自分が大切にしている人を守ろうとする女王様。

内面は情熱的で弱音を吐かない がんばり屋さん。

 

裏表のない愛情深さを持った家庭的な女性。

 

鑑定をしたことで、はいちゃんの存在が、小さな体でもがんばり、周りの人を引き寄せ、自然と愛される力があることを知りました。

 

名前の由来通りであったことに涙が出るほど嬉しかった。

 

はいちゃんの教え

実際に、お子さんの鑑定をすると、普段の子育てで親御さんが感じていること—「頑固やな」「よく泣くな」「頑張り屋さんやな」—などが鑑定と一致すると、驚かれ、納得されますし、短所と思っていたことが受け入れるようになったり、長所の部分を伸ばしてあげれることもできるんです。

 

普段の状態と鑑定とが一致したことで、その子の「強み」でもあることがわかるので、今後の子育てにとても役立つんです。

 

もう少し勉強を続けていく中で、人の運命、人生を日本の四季に例えることができることがわかったんです。

 

例えば、カレンダーで見る四季の春夏秋冬があるように、人生にもそれぞれの季節があるんです。

 

これを「人生の季節」と呼んでいます。

 

春は芽吹きの時期、人生の新しい始まりや成長を象徴します。

 

夏は活力にあふれ、目標に向かって進む時期。

 

秋は成熟して成果を収穫する時期。

 

冬は一旦休息しながら、次の春に備える準備の時期です。

 

この人生の季節は、ただ月日を重ねるということではなく、各季節ごとに私たちが異なる成長や変化を経験する、自然なサイクルを表しているんです。

 

人は春に生まれ、春に亡くなることを知りました。

 

春とは植物の芽が出る頃で、やる気、勇気、元気が出る季節。

 

また入学、卒業、入社など自立を迎える時でもありますよね。

 

言い換えれば、人は自立する時に生まれ、自立するために亡くなり旅立っていく。

 

これを知った時、はいちゃんは自立していったけど、自分はいつまでも自立せずにいることに気付けたんです。

 

コロナ禍で、患者さんが来なくなったり、訪問マッサージも拒まれることがありました。

 

それによって、仕事が減り、家族を支えたいと思いながらも、自分が逆に支えてもらいたいという気持ちが強くなっていったんです。

 

もちろん、コロナそのものが全ての原因ではありませんが、そんな状況に直面して、自分の無力さを痛感しました。

 

周りの環境に責任を押し付けてしまい、自分自身が前に進む勇気を失っていたんです。

 

しかし、そんな中でも、小さな体で精一杯生き抜いて自立したはいちゃんを思うと、大人であり親である僕がこのままではいけないと思うようになりました。

 

それに気付けたことで、僕もまた、自分自身を見つめ直し、立ち直る一歩を踏み出すことができたんです。

 

はいちゃんはいなくなってしまったけど、彼女が亡くなったことで、自分のことをより深く知ることができました。

 

そしてそれがきっかけで、僕自身が本当の意味で立ち直ることができたんです。

 

また、家族のことも知ることもできたから、同じタイミングで無理せずに悲しみ、苦しみを乗り越えることが本当に良かったと思っているし、より深い繋がりを感じることができました。

 

はいちゃんがいなくなった今でも、家族5人の時間や、妻と一緒にいることの幸せを心から感じています。

 

皆さんに経験して欲しくないことではありますが、僕の経験を通じて、他の子どもたちやご両親の役に立ちたいと思うようになり、心と体のケアを融合させたアプローチを進めています。

子どもを亡くすなんて経験を皆さんにして欲しくないことではありますが、僕の経験を通じて、他の子どもたちやご両親の役に立ちたいと思うようになり、心と体のケアを融合させたアプローチを進めています。

 

今まで占いを信じていなかった僕ですが、心のケアにおいて占い鑑定が重要な役割を果たしていると感じています。

 

なぜ占い・鑑定が必要なのか。

 

それは、占いを通じて「自分自身を知る」ことができるからです。

 

多くの場合、心が傷ついている時や困難に直面している時、私たちは自分自身の本当の感情や、心の奥にある悩みを見つけることが難しくなります。

 

占い鑑定は、未来を予測するだけのものではなく、自分の生まれ持った宿命や性格や、そして人生の中で果たす役割について深く理解するための道具でもあります。

 

自分を知り、内面の声を聞くことで、心の問題を根本から見つめ直すきっかけを得ることができるんです。

 

僕自身も、はいちゃんの宿命や性格を占いを通じて知り、彼女の短い命の意味を見つけ出すことができました。

 

その行動が、自分自身の心の整理や癒しに繋がり、家族全体の再生の手助けになったんです。

 

だからこそ、僕は心のケアにおいても、占いや鑑定を通じて「自分を知る」ことが、真の癒しや成長の第一歩だと信じています。

 

そして、その経験を他の子どもたちや親御さんたちにも届けたいと思っています。

 

今後もこの学びを活かして、はいちゃんから「パパお願いね!」と託された使命だと思って、多くの人の支えになれるように活動していきます。